2020/08/03

モデナ旧市街の様子(7/28)

ブログをご覧の皆様、こんにちは!
今回は、ボローニャの隣の小さな町「モデナ」の様子を写真とともにお届けしますね。

今週のイタリアはこの夏一番の暑さとなり、毎日暑い日が続いています。
特にボローニャやモデナの辺りはイタリアの中でも湿度が高い地域のため、少し日本の夏に近い暑さを感じます。
(それでも、日本のあの湿度に比べるとまだマシですが……)

私は標高500mほどの丘の上の小さな町に住んでいるため、ボローニャやモデナに比べると少し涼しいのですが、それでも昨夜は夜になっても気温が下がらず蒸し暑い夜になりました。

モデナってどこにあるの?何が有名なの?

モデナという町を知らない人がいるかもしれないので、まずはモデナについて少し説明しておきますね。

モデナは、北イタリアのエミリア・ロマーニャ州にある小さな町です。
ボローニャの西40㎞ほどのところにある小さな町で、ボローニャから車や列車でミラノ方面に向かうと「MODENA」という看板が出てきます。

モデナの特産物や有名人といえば、

● フェラーリ
● バルサミコ酢
● パルミジャーノ
● ランブルスコ
● パヴァロッティ

などなど。
モデナ市民の3大自慢は「フェラーリ、バルサミコ酢、パヴァロッティ」なんですよ!

ボローニャと同様、おいしい物がたくさんある地域としても知られています。
パルミジャーノ・レッジャーノ、バルサミコ酢、ランブルスコなどの特産物で知られ、郷土料理はボローニャの郷土料理と似ていますが

● タリアテッレ・アル・ラグー
● トルテッローニ
● トルテッリーニ
● ティジェッレ
● ニョッコ・フリット
● ボルレンゴ

などなど、おいしくてこってりした郷土料理がたくさんあります。

ボローニャから西のエミリア地方では熟成ワインが造られず、この辺りのワインといえば「微発泡の赤ワイン・ランブルスコ」が有名。
こってりとしたパスタ料理が多いこの辺りの料理にピッタリの、冷やして飲む爽やかな赤ワインです。
モデナに来たら、ぜひ郷土料理と一緒に飲んでみてくださいね。

モデナはボローニャからローカル列車で約30分。
ボローニャに来たら、ぜひモデナまで足を延ばしてみてください。

モデナ旧市街を散策してきました

今週はこの夏一番の暑さだったので、午前中早めにモデナ旧市街まで散策に行ってきました。


ローマ時代に造られた「エミリア街道(Via Emilia)」。ミラノから、アドリア海沿いにある町・リミニ(Rimini)まで続く旧街道です。

両側にお店が並ぶ、モデナ旧市街のメイン通り。
奥に見えている塔は、世界遺産にも登録されている大聖堂の鐘楼です。

ポルティコ(回廊)があるので、雨の日も傘無しで歩けます。
町中にポルティコが残るボローニャよりは少ないですが、モデナも多くのポルティコが残っています。

モデナ旧市街の中心「グランデ広場」。(左が大聖堂、右が市庁舎です)

大聖堂、鐘楼、グランデ広場は1997年に世界遺産に登録されました。
市庁舎の1階には観光案内所がありますよ!

広場では観光ガイド付きで観光しているヨーロッパ観光客を1組見ただけで、その他は地元の人たちがいるという感じ。
もともとモデナは観光客が少ない町なので、現在はさらに人が少ない雰囲気でした。

(週末になるとたくさんの地元の人たちが散策やショッピングに出て来るようですが、平日の午前中はまだ人手も少なかったです)

モデナの旧市街にある屋内市場「メルカート・アルビネッリ」。
古くからモデナ市民の台所として親しまれてきた市場です。
中には八百屋、ハム・チーズ屋、パン屋、総菜屋、肉屋、魚屋、酒屋など様々なお店が並びます。

この時期は夏休みを取っているお店もあり、人出はいつもに比べるとかなり少ない印象。少し寂しい雰囲気の市場になっていました。

※中には食べられるスペースもあり、パスタやワインを楽しむこともできます。

奥に見えるのは「ドゥカーレ宮殿」。
現在は軍の指揮官の学校として使用されています。
週末のみ、予約をすれば中をガイド付きで見学することができますよ!

普段から平日は人が少ないモデナですが、この時期はさらに歩いている人が少なかったです。
旧市街のお店の中には、閉店してしまっているお店も……。
観光業と同じく、旧市街の小さなお店も大きな影響を受けているところがいくつもあるようです。

現在のイタリアの状況

最後に、現在のイタリアの現状をお伝えしますね。
この記事を書いている2020年8月1日現在、イタリアでも新規感染者が少しずつ増えてきています。

フランスやドイツなどに比べるとまだ少ないですが、これから増えていく可能性もあります。(8月1日の新規感染者は、イタリア295人、フランス1300人、ドイツ955人でした)

バカンスの時期ということもあり、お祭りやコンサートなど人が集まるイベントも増えています。バカンスの時期が終わる頃に、さらに新規感染者が多くなっているのではと個人的には心配しています。

観光業が国の主な収入源であるイタリア。
現在、ローマなど大都市はヨーロッパ観光客が戻って来ているようですが、地方都市が以前のように活気がある町に戻るのにはまだまだ時間がかかりそうです。

(ボローニャ 星畑聡子)