



第二回は女子に限定せず、あと一歩を踏み出したい旅のビギナー向けに、ローマを楽しむ専門店ならではの通なノウハウをまとめました。一口でビギナーといっても、何か興味(テーマ)がきっかけで旅を計画される方は多いはず。なぜ個人旅行でイタリアへ行くの?との質問への答えは十人十色ですが、自分達の足で思いのままに歩けること、というのは1つの共通点ですよね。そこで今回は、はじめて自分で行く時に役立つ旅の秘訣を大特集。やっぱり脳内旅行でいいか(笑)と思いかけたら、諦める前にぜひ!本文をご覧下さい。


エレベータのドアが待っても開かない!フロントのアドバイスで手動ドアを引いて中へ。G?ってなんだそれ。日本で当たり前のことが通用しないのは茶飯事で、在住者ですらハプニングはちらほら。
ちなみにGは地上階のことで、日本の1階=0またはGとなります。些細なきっかけで現地人と会話して、以心伝心の真意に気づくもの。プチ想定外を落ち着いて楽しむ姿勢は、イタリアでも大切でしょう。
違いは数字だけでなく、時間の感覚まで異なります。4/1、東京では 05:30 に日の出、18:00 には日没を迎えますが、ローマでは 06:50 から 19:30 までが「日中」の扱い。真夏は 20:30 過ぎまで明るいため、夜の帳が下りるのは 21:30。太陽が最も高くなる 13:00 過ぎから約2~3時間は、大半のお店がクローズします(シエスタ)。


日本からローマへ飛び、まず降り立つ地はフィウミチーノ空港。成田や関空と同じく電車が都心と空港を結んでおり、鉄道駅と空港ターミナルは歩道橋によって直結しています。レオナルドエクスプレス(写真中央)は日中30分間隔で運行し、テルミニ駅までノンストップ。券売機は英語表示が可能です。
「言葉どうしよう」とお悩みの方、多いと思います。結論から言ってしまいますと、短期間の旅行なら文法より、単語の暗記を優先した方が良いでしょう。ホテルのチェックイン時など、イタリア語または英語の単語をつなげると通じることが多い様子。さらに、空港送迎つきプランなら入国も安心です。




観光名所が集中するエリアは、端から端まで3~5km足らずの四角形に収まる大きさ。東京で例えば渋谷~お台場や新宿~浅草を移動すると11kmもあり、30分以上かかるのが普通ですが、フォロ・ロマーノからヴァチカンへは3km。バス、タクシーなら(渋滞を加味しなければ)わずか数分の距離にあります。
1. ローマ・テルミニ駅 2. トレヴィの泉 3. コロッセオ
4. フォロ・ロマーノ 5. 真実の口 6. パンテオン
7. スペイン広場 8. ボルゲーゼ公園 9. サン・ピエトロ大聖堂
交通機関は地下鉄+バス+路面電車が共通の料金体系で、1時間40分有効(乗り放題)なチケットが€1.50。ただし地下鉄に関しては利用1回のみで、改札を出たら買い直しです。一方、お菓子の売店や駅の窓口では1日フリーパスが€6.00で売られています。地下鉄改札口やバス車内に設置された刻印機に通した時点から24時間有効で、自由に乗り継ぎが可能です。他に3日券が€16.50、7日券が€24.00。
■■■ モダンセンター地区・・・テルミニ駅や官公庁などの中枢機能が集まった地区。地下鉄・バスを使って周る短期滞在では、テルミニ駅に近い当エリアのホテルが便利です。
■■■ コロッセオ地区・・・古代ローマの大広場で史跡エリア。コロッセオとフォロ・ロマーノは、地下鉄コロッセオ駅を起点にして徒歩で行けます。北にはバス路線が多いヴェネツィア広場。
■■■ 古代ローマ地区・・・噴水で知られるナヴォーナ広場とパンテオンがある最も歴史ある地区で、バス利用が便利。ヴァチカンに隣接し、エマヌエーレ2世橋で川を渡るとサン・ピエトロ広場。
■■■ 北センター地区・・・ボルゲーゼ公園が大半を占めるエリアですが、「ローマの休日」の舞台となったスペイン広場も有名です。お洒落なブティックをお探しなら地下鉄スパーニャ駅にて下車。
■■■ ヴァチカン市国・・・ローマ観光のハイライトであるサン・ピエトロ大聖堂とヴァチカン博物館は、テヴェレ川を渡った対岸にあり少し中心から外れています。











ヴァチカン博物館を訪れる際に利用するのが、地下鉄A線の「シプロ」。そのひとつ手前の「オッタヴィアーノ」周辺には、飾らない市民の日常風景が広がります。地下鉄出口を上がったところのショッピングストリートは、高級ブランド街とは一線を画して地元っ子に大人気。円安ユーロ高でお土産に困っても、ここならお値段的に手ごろです。
オッタヴィアーノ通りの中ほどにある老舗のバー、「カストリーニ」は、1950年代の創業以来こだわりのコーヒーで作られる絶品カプチーノとコルネット(クロワッサン)を求め、毎朝人で溢れかえります。出勤やお散歩途中のローマっ子とカウンターで肩を並べながら、朝食タイムを楽しむのも一興。さらに、店内に所狭しと並ぶ、様々なイタリア食材はお土産にピッタリです。さらに通りを直進してリソルジメント広場に出ると、ジェラート屋さんやカフェが軒を連ねます。その先には有名なサン・ピエトロ広場。広場に出る少し手前で右を見ると、カラフルな衣装に身を包んだスイス衛兵の姿が見られます。



さらにコアな楽しみ方を4つご紹介♪
ボルゲーゼ公園はフラミニオ駅から徒歩0分で最もわかりやすく、ローマっ子の素顔に出会えるスポットです。お天気の朝なら、パ二ーノを持って出かけてみましょう。警察の騎馬隊の拠点のため、タイミングが合うと見事な行列に出会えることも。朝7時~8時の間が狙い目といわれています。市民に紛れてレンタサイクルやウォーキング、ジョギングを楽しんだり、夕暮れ時にピンチョの丘へ上がるのもおすすめ。ピンチョの丘からはローマ市全体のパノラマが広がります。



急行40系統バスはテルミニ駅~ヴェネツィア広場~サン・パンタレオ広場~サンタンジェロ城を結んでおり、観光に便利です。ナヴォーナ広場へはサン・パンタレオ広場で下車。
上写真にある銅像を目印に、写真右奥の狭い道へ入っていくとすぐにナヴォーナ広場に到着します。古代には戦車競技場、中世にはプールだったという広場は今でも人々の憩いの場。観光客でいつも賑わっています。噴水を見学後パンテオンへ。支柱なしに特殊なコンクリートのみで建てられた穴のあいた丸天井は、2000年前と変わらぬ姿。裏手へ直進して活気のあるコルソ通りを右折し、約10分ほどでヴェネツィア広場に到着です。テルミニ駅へ戻るなら、急行40系統バスを終点まで乗りましょう。





夕方、教会や美術館のゲートが閉まると同時に観光客がめっきり減るローマ。日没と共にコロッセオのイルミネーションが点灯し、フォロ・ロマーノもオレンジ色のライトに包まれます。現地のカップル達が史跡へ繰り出してきて観光客と入れ替わるのは、大体夕闇が近づいてから。なぜって、ローマが一番ロマンチックになる時は、実は昼ではないのです。ライトアップの三大注目スポットは、
1. サンタンジェロ城 2. トレヴィの泉 3. コロッセオ周辺

ローマっ子だけでなく、プロ写真家や人気ブロガーの外国人旅行者も三脚をじっと構えています。暑い夏の夜、寒いクリスマスの夜でも、人が途絶えることのないローマ。初めてヨーロッパ大都市に来た方、あるいは日没後の観光が不安な方は、夜景スポットを巡る安心オプショナルツアーもおすすめ! 詳細はここをクリック。




スイーツ♡といえばデパート内や駅の地下街で行列を目にする東京ですが、ローマはどうでしょう。渋谷ヒカリエのような駅直結モールは存在しません。むしろ注目は外のスペイン広場、ナヴォーナ広場周辺など憩いの場。こだわり派なら、ちょっと離れた市街に足を延ばすと意外な発見が…☆

