アルベロベッロの歴史
モノトーンのとんがり屋根が続く アルベロベッロの町並みは 不思議の国に迷い込んだよう。 屋根の材料となるこの地方の石灰石は、 地中に埋まっているときは白色ですが、 掘り出され、空気に触れることによって、 徐々に黒ずみ始めます。 写真のようにはっきり黒くなるまでには、 200~300年を要します。
15世紀、プーリア州のこの一帯はナポリ王が支配していました。当時、戦いの功績をあげた、アルベロベッロ近くの町、コベルサーノのアクアビーバ伯爵がナポリ王よりこの一帯の土地を譲り受けたことからアルベロベッロの歴史が始まります。
アクアビーバ伯爵は森林伐採し、開墾させ、農作物で収益をあげようと、現在のアルベロベッロに農民民族を呼び寄せて、大きな共同体を作りました。当時、その居住地の近くに樫の木々が生い茂る美しい森があったので、Sylva Arboris Belli (ラテン語で美しい森)と呼ばれており、そのことから ALBERO(木)BELLO(美しい)という名前が付いたと言われています。
王様になるべく不動産税を払いたくなかった伯爵は、王の監査がやってきたとき、簡単に解体できるように農民たちにモルタルを使わない石積みの家を作らせることを強要したという言い伝えが今でも残っています。
18世紀に入り、現在のようにアイアピッコラ地区、モンティ地区の2つの地区にわかれました。
Rione Monti リオーネモンティ地区
現在1030戸のトルッリが残る大きな集落で、お土産屋、バール、レストランなどが立ち並ぶにぎやかな地区。チップを多少渡してあげれば、ほとんどのお土産屋さんで、屋根の上に登ることができます。
屋根のシンボル:ハートや太陽のマークはなぜ?
キリスト教が浸透する以前は異教や魔術が信仰され、近くの畑や森には神殿があり、そこでミサが行われていました。その古代風習が今現在も、屋根のシンボルとして受け継がれています。
意味の一例: 三重丸(太陽は全ての中心であるという意味)、十字を抱く月(魔よけの意味)、ハート(キリストまたはマリアの心臓の意味)
Chiesa di S.Antonio
リオーネモンティ地区の一番高い場所にあります。外観はトゥルッリの形をした教会ですが、中は近代的な普通の内装です。
Aia Piccola アイアピッコラ地区
広場の奥の駐車場、公衆トイレのある横にのびる緩やかなスロープを登るとアイアピッコラ地区です。このスロープを登り始めてすぐ左手に、Belvedere という見晴らしのよい場所があり、そこからモンティ地区のトルッリがたくさん見えます。さらに奥に進むと住居区アイアピッコラです。
もうひとつのモンティ地区より古い、約400戸のトルッリが今現在も残っています。現在もそこで生活している人がたくさんいますので、迷惑にならないよう、お邪魔する気持ちで散策してみてください。生活観あふれる当時の人々の暮らしが偲ばれます。
Trullo Sovrano
車の止まる広場から見える階段を上り(お土産屋が角にあり、上ると教会が横にある広場に出ます)まっすぐ行くと、2つの塔でできた大きな教会が正面に見えます。教会の横の道 Via del Gesu を入ると、正面に Trullo Sovrano が見えます。2階建てのトルッリで、全部で12の屋根からできている大きな家です。18世紀後半に町の神父カタルド・ペルトが建てました。当時の生活がよくわかる博物館になっています。
レストラン
L’aratro (Via Monte S.Michele25/29 お肉が美味しい)
Casa Nuova (via Monte S.Marco13, Via Monte S.Gabriele16 郷土料理)
上記はきちんと食べたい方にオススメのレストラン。あまり時間がない場合、Rione Monti 地区には、ツーリスト向けの日替わりメニューを出しているお店がたくさんあるので、そちらで軽く済ませることをオススメします。
Maria Concetta Marco (Via Monte S.Michele 37)
食材一般、お菓子、ワイン、チーズ、パスタなどこの地方の食材は何でも揃います。店頭にて味見もOK。他のお店より良心的価格で新鮮。
プーリアのお土産
★オリーブオイル
プーリア州は、イタリア一のオリーブオイル生産量を誇ります。州内には約5,000万本のオリーブが植えられています。プーリア全体がオリーブの木で埋め尽くされているように感じられ、その眺めは圧巻!試飲させてもらえる食材店で、お好みのオリーブオイルを見つけてみては・・・?
★ワイン
プーリアはブドウの名産地でもあります。D.O.C(原産地統制名称)のワインは25種類を数えます。
主な銘柄は、ネグロアマーロ、ロコロトンド、 カステル・デル・モンテ、サン・セヴェーロ、 カストリスなど。 トラーニのモスカート(マスカットワイン)も名高い。
★刺繍細工
パセリやプルーンといった自然の染料を用いた、カラフルな麻の織物も名物。 高品質のものは、50年経っても擦り切れないそうです。 テーブルクロス、バッグ、エプロンなど、普段使いの品に南イタリアのテイストを取り入れてみるのもおすすめです。
羽田発 5日間
燃油込み16.90~52.40万円
羽田発 5日間
燃油込み17.40~51.40万円
羽田発 5日間
燃油込み17.40~51.90万円