サグラ・デッラ・ポルケッタ
イタリアで唯一IGP認定されている
アリッチャ市のポルケッタ収穫祭

1712年から1960年代まで、
ローマ法王選出の際に行われるコンクラーベの鍵を
管理する役職にあったキージ家宮殿があるアリッチャ市。
1950年から開催されるポルケッタ収穫祭には、
ローマ近郊、イタリア全土から毎年多くの観光客が訪れます。
祭り好きなイタリア人と一緒に
目とお腹を満足させる楽しい一日はいかが?

実際に町を訪れたことがないイタリア人でも、ポルケッタの名を出せば誰でもすぐに思いつくのが、ローマから約30キロ離れた南東部に位置する人口18000人の小さな町アリッチャ。
ベルニーニが設計したコルテ広場、コッレジャータ・サンタ・マリア・アッスンタ教会、バロック時代の内装がそのまま残っている唯一の宮殿と言われるキージ宮殿など見所満載なこの町をさらに有名にしたのが、2019年の今年でなんと69回目の開催となるポルケッタ収穫祭です。

 

アリッチャのポルケッタの特徴

ポルケッタとは、簡単に言えば豚の丸焼きのことです。実際に、どこでこのレシピが生まれたかはっきりしていないものの、2000年以上前の古代ローマ時代から食べられている1品で、かの悪名高き暴君ネロの好物でもありました。わが町こそオリジナルレシピ発祥の地である!と主張するアリッチャのポルケッタは、イタリアの中で唯一IGP認定を受けているのが特徴。IGPとは保護地理表示の事で、定められた地域原産品を、決められた材料、製法、地域で生産、加工されたものに表示されます。アリッチャで作られるすべてのポルケッタにIGP表示があるわけではないので、せっかくポルケッタを食べるのであればIGP表示のあるポルケッタを食べてみてください。
Porchetta di Ariccia IGPポルケッタ・ディ・アリッチャ・イージーピーは、まずメスの豚のみを使用。その理由は脂肪が少なく、肉と脂身のバランスがよくポルケッタに適しているからだそう。
内臓を取り除いて血抜きをし、骨を抜いて縦開きの肉に塩を揉みこみ、コショウ、ニンニク、ローズマリーをまんべんなくかけていく。メスの豚使用、調味料は塩、コショウ、ニンニク、ローズマリーの4品のみと規定されているのがアリッチャのIGP付ポルケッタ。まさにシンプル・イズ・モアのイタリア料理です。
味付けが終わった豚肉は、立っているかのように串刺しをして、4~5時間ほどかけてじっくりと窯で焼かれます。パリッとした皮と、焼いた時間とその後の冷ましている間に余分な脂が落ちた豚肉(仕上がりのポルケッタは焼き始めた時の半分ほどの重さになるそう)は絶品。結構食べられますし、胃ももたれません。

 

アリッチャのポルケッタ収穫祭

毎年9月に開催されるアリッチャのポルケッタ収穫祭。今年はなんと土日にかけて5、6万人の観光客が訪れたそう。人口18000人の町に6万人、これには住民もびっくり。

イタリアストリートフードでローマっ子のソウルフードであるポルケッタはそのまま食べても、パンに挟んでパニーニして食べるもよし。家に持ち帰って炊きたての白ご飯にのせるのもいいかもしれません。

3日間にわたって行われる収穫祭では、ポルケッタを始めとする地料理や物産展の露店が並ぶほか、中世時代の衣装が見れる仮装行列もあります。

そして、ポルケッタのパニーニ無料配布もあります。その配布の仕方は…

投げる!
3000本のパニーニに5000人が手を挙げる光景は見ているだけでも面白いです。本当に食べることに関しては真剣になるイタリア人です。

9月7日の収穫祭に訪れた時にスマホで撮影した写真の色味に納得できなかった私に、快く写真提供をしてくれた、アリッチャ・ポルケッタ収穫祭実行委員長のイーヴォ・ロンバルディさん、秘書のナーディア・ガブリエッリさん、アリッチャ市文化、スポーツ観光評議員のジョルジョ・レオパルディさんに心から感謝。

左ジョルジョ・レオパルディさん、右アリッチャ市長ロベルト・ディ・フェリーチェさん

美術館や教会、ナヴォーナ広場、コロッセオはもちろん見るべき場所ですが、時間を作ってでもイタリアで開催されている収穫祭を通して、彼らの気質、人柄、郷土料理に触れるのも旅の醍醐味の一つだと思います。

(記事:LeMuse-JapanItaly)

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